日本の中堅企業が陥るスケーリングの型

「先進事例のコピー」でも「現状維持」でもない、よく見る三つの揺れ方を整理します。

都市の高層ビル

型1:全社一斉の旗印

経営が大きな移行宣言を出し、現場は期限に追われて例外を隠す型です。表面上は進捗率が上がりますが、例外リストが存在しないため、移行後に運用コストが急増します。

型2:部門最適の島々

各部門が独自のマイクロクラウドを立ち上げ、短期の速度は出ます。ただしオーナー交代とコストの可視化が弱く、两年後に「誰の島か分からない」状態になります。

型3:パイロット永久化

小さく始めること自体は健全ですが、成功条件が曖昧なままパイロットが常設化します。予算は『実験』枠のまま固定され、本番化の決裁が永遠に先送りされます。

共通する抜け出し方

いずれも、中止条件と例外の見直し期限を文書に入れるだけで議論が変わります。日本の稟議文化では「やめる理由」が先に書かれている方が、実は通しやすいケースが多い、というのが私たちの観察です。

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