自動化を止める条件を先に書く理由

前向きな計画ほど、止める話を後回しにします。その後回しが、後から最も高くつきます。

モニターに表示されたデータ可視化

成功条件だけが並ぶ計画書は、達成できなかったときに『もう少し様子を見る』以外の選択肢を失います。中止条件は失敗宣言ではなく、資源を次の優先案件へ移すための合意です。

書き方の例

「8週間後に手作業分数が20%以上減らない場合は対象範囲を見直す」「エラー率がパイロット前を2週連続で上回ったら自動化を一時停止する」のように、期限と閾値をセットにします。曖昧な『効果が薄い場合』は中止条件になりません。

心理的な効果

止める条件が先にあると、現場は過度な期待をせずに実験できます。投資委員会も、撤退ラインが見えている案件の方が承認しやすい、という反応を私たちは繰り返し見てきました。

旗艦コースのモジュール5では、受講者自身の案件で中止条件を一文に落とす演習を行います。初めて書く人は、成功条件より時間がかかるものです。それで構いません。

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